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KATOファーム

愛知県在住の百姓。 農地解放から始まった初代から数えて3代目。 時代に合わせて、業態変更中。

嫌な記憶が蘇る。自己責任とは言うものの・・・


自動車整備科に在籍していた若者が4人、亡くなってしまった。
親御さんや関係者の心情を察するに言葉では到底言い表せないほどの悲しみと悔しさが胸に押し寄せていることだろう。

夢を抱き、将来を信じて歩き始めたばかりの若者たち。彼らがどれほどの努力と希望をもって学んでいたのかを思うと、胸が締めつけられる。親御さんたちは、彼らの成長をそばで見守りながら、日々の一歩一歩に目を細めていたに違いない。その尊い未来が、こうして突然に絶たれてしまったことに、やり場のない怒りや深い喪失感を抱えておられることと思う。

また、共に学び、笑い合ってきた仲間や先生方にとっても、この出来事は重すぎる現実だ。教室や実習場に残る彼らの姿、声、手のぬくもりを思い出すたびに、無念さが胸にこみあげる。

なぜ、こんなことが起きてしまったのか。どんな小さな兆しでも見逃さずにいれば、何かできたのではないか。そう自問自答しながら、夜も眠れぬ日々を過ごしておられるかもしれない。

今はただ、亡くなった4人の若者たちのご冥福を心より祈るとともに、ご遺族や関係者の皆様に少しでも心の平安が訪れる日が来るよう願ってやまない。

実は私の古巣は整備専門学校である。
過去に同じパターンの事故が起こった。
詳細は省くが、事故後に関係者の間で揉めにもめ修羅場と化したそうだ。
苦い経験の末、校則として3ない運動に似たルールが追加された。

1.車を持ち込むのはダメ。
2.車に同乗させるのもダメ。
3.車に同乗するのもダメ。

将来、整備士になる人間に車を持たせないようなルールを設けるのはおかしいなどの意見もあるが、現実問題としてこのルールはよく機能し、事故を減らす効果は出ている。
入学直後、GW前など長期休みの前には事故の悲惨さを伝達、併せてルールの念押しも忘れない。
さらには、車両持込をパトロールし、ルール違反のタレコミには、迅速に応対する。

ここまでやっても事故は起こってしまうかもしれない。
しかし、学校としてやることはやったと確実に責任逃れができる。

こういった、責任回避のための仕事が実に多かった。
体感的に25%ぐらいだろうか。
2005年頃から、年々トラブルが増加し、校内で処理するのが難しくなってきた。
そこで、余計な調整は止め、積極的に警察等に預けることが多くなった記憶がある。

たぶんこれからは、校内調整は極力減らし、警察やAI等の判断に委ねることが多くなっていくと思う。
啓蒙啓発はするが、トラブル時の処置・処分は外部委託。
ある意味平等でいいかもしれない。
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プロフィール

HN:
KATOファーム
性別:
男性
職業:
農業

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