ダイハツ不正問題の調査報告書を読んだ。
ユーザーとしては、『けしからん』と言いたいところだが・・・・
不正を実際にしていた従業員は、ほっとしているのではないだろうか?
正直申して同情する。
実は、私も似たような体験をしている。
簡単に言うと、業務過多の状態が恒常的に続き、助けを求めようにもできない状況でなんとか回そうとして、不正をした。
決して望んだわけではなく、良心も痛んだが他に影響がでないことを優先した結果だった。
当然、個人判断で最後の一線は超えないようにはしていた・・・
それが、偶然、発覚した。
しかも、最後の最後という狙いすましたタイミングだった。
信用の失墜。
人事ファイルへ顛末の記入。
厳しい叱責。
『なんでこんなことをしたのか。』
『〇〇の努力を考えたことがあるのか。』
『〇〇に対して申し訳ないと思わなかったのか。』
など約1時間以上の個室面談があった。
私は一言も反論できず、ただ『申し訳ございません。』としか言えなかった。
・・・が、物凄い『ほっとした』のを覚えている。
もうこれで不正をしなくていんだという解放感である。
たぶん、進撃の巨人ファーストシーズンのアニが巨人であることがバレたときも似たような心境だったのではないだろうか?
有名な狂い笑いのシーンである。
今思えば、不正の発覚はその後の人生にも大きく影響している出来事だった。
結果として、むしろ良かったとさえ思っている。
当時勤めていた職場は、過去、自殺者が出ている。
原因は、色々推測されるが、簡単に言えば業務過多。
職場環境によるものである。
組織というのは、やろうと思えばある程度意図的に追い込むことが出来る。
意図の有無にかかわらず、権限を持っている人間の責任は重い。
だから、金銭的な待遇等は良くて当たり前だと思うのだが、往々にして責任回避能力の高い人が権限を持っていることが多いから世の中難しい。
個人的には、今後もダイハツ製品を使う予定。
ダイハツだけじゃないよ。コレ。
まだ、良心の芽はつぶされていない雰囲気を感じる。
どうが職場環境が改善され、不正をせずとも仕事ができるようになっては欲しいが・・・
なかなかそれも難しい気がする。
結局は、個々人にある程度自立が求められている時代なんでしょう。
それはそれで大変だなぁ。