他地域はどうやっているのか知らないが、私の地域の農協(JA)では、ナス部会やサニーレタス部会、産直部会など生産品目ごとに部会が設置されている。
私もある部会に入っており、今年度の反省会が本店にて開催された。
参加者は、生産者、部会担当者、地区担当者、経済連担当者、メーカー担当者、農業改良普及員。
この反省会。
見方によっては物凄くおもしろいのである。
会の流れはこうだ。
まず、経済連担当者より市場情勢について連絡。
次に部会担当者より出荷実績について連絡。
その次に農業改良普及員より、栽培の反省点について連絡。
最後にメーカー担当者により、次年度の取り組みについて連絡。
その後、質疑応答の時間が取られる。
ポイントは、それぞれ母体の違う方が順番にお話されることだ。
経済連とは農協の農協みたいな組織で、現場からちょっと離れた業務が多い。
担当者の服装、立ち振る舞い、話の内容もおもしろいぐらい組織を体現していた。
部会担当者はJAの職員であり、たくさんの圃場を見て農業に関する知識は一通りある。
だが、サラリーマンなのである。
だから、ちゃんと立ち振る舞い、話の内容がそれを体現していた。
メーカー担当者は、利益を上げてなんぼの世界である。
生産者が納得の上で作物を栽培して頂き、最終商品を販売しなければならない。
だから、ちゃんと納得させるような話に持っていく。
農業改良普及員は、県の職員である。
だから、ちゃんと公務員を体現していた。
皆、いつの間にか組織に染まり、ちゃんとそれを体現しておられる。
少し離れて見ると良くわかる。
組織の影響力は凄いなぁ。